『コロナ禍』という書き手なき演目のこのロングラン のべつ幕なし
作者別: 津和野
まいにち短歌 #659 [2020/07/12]
散歩道 少し見ぬ間に伸び茂り おれ親戚のおじさん気分
まいにち短歌 #658 [2020/07/11]
ばあちゃんの遺品整理をする中で思い出話 次から次へ
まいにち短歌 #657 [2020/07/10]
ぐうたらと呆けた我の鼻を突く 臭き己が屁 生の実感
まいにち短歌 #656 [2020/07/09]
素麺をちゅるちゅる啜る 夏の夜 刻んだ葱 紫蘇 茗荷を添えて
まいにち短歌 #655 [2020/07/08]
張り切って元気に家を出たけれど 風つよつよのデイじゃねぇかよ
まいにち短歌 #654 [2020/07/07]
アルタイル・ベガの恋路の橋渡し みにくいあひるもやがて羽ばたく
まいにち短歌 #653 [2020/07/06]
からっぽの夜をお酒で満たしては沈んでいくよ 空を見ながら
まいにち短歌 #652 [2020/07/05]
青々と伸ぶ草の陰 「責任を果たす」のポスター 色褪せている
まいにち短歌 #651 [2020/07/04]
ひとり路地 昼の熱(いき)れに耐えかねて マスクずらすと夏が薫った