信号を待つ合間にふと仰ぎ見て気づいた雲の早く流れる
作者別: 津和野
まいにち短歌 #61 [2018/11/22]
生え際は後退し我は前進す 冬来りなば春遠からじ
まいにち短歌 #60 [2018/11/21]
「ラッキー」じゃなくて「ありがとう」だろうよ ぼた餅をくれた人がいるなら
まいにち短歌 #59 [2018/11/20]
金玉の昂りもなく穏やかな凪の寝床に午後のまどろみ
まいにち短歌 #58 [2018/11/19]
流れ去る電光掲示のスピードで駅のホームの秋は深まる
まいにち短歌 #57 [2018/11/18]
幼な子の無邪気な夢をミキサーにかけたみたいな悪夢まとわる
まいにち短歌 #56 [2018/11/17]
道端に停まったトラックのラジオ どこか遠くの楽しげな声
まいにち短歌 #55 [2018/11/16]
道行きの自分の影と犬の影 揺れるリードで繋がっている
まいにち短歌 #54 [2018/11/15]
軍配を持つ冬将軍の息差し 間近に鬨の声が聞こえる
まいにち短歌 #53 [2018/11/14]
水滴が集まりうねり流れ行く 満員電車は河に似ている