川面(かわつら)に揺れる街灯の光は宝石が跳ねていった残像
作者別: 津和野
まいにち短歌 #51 [2018/11/12]
人知れず きりりと冷えた明け方の空気を分けて一歩一歩と
まいにち短歌 #50 [2018/11/11]
さよならの代わりに大きく手を挙げて なるたけ元気に笑顔で「じゃあまた」
まいにち短歌 #49 [2018/11/10]
ロフト奥 埃を被ったコミックス 閉じ込められていた台詞たち
まいにち短歌 #48 [2018/11/09]
すれ違うヘッドライトが切り抜いた夜の空気に雨のテクスチャ
まいにち短歌 #47 [2018/11/08]
晴れの日のふたりを祝す装いを設えて思う冬の温もり
まいにち短歌 #46 [2018/11/07]
台本を受け取り眉宇を引き締める 風に吹かれて少しにやける
まいにち短歌 #45 [2018/11/06]
片付ける段ボール箱は四個だと思ってたけど六個あったよ
まいにち短歌 #44 [2018/11/05]
十年間開けてなかった段ボール片したら部屋が広くなったよ
まいにち短歌 #43 [2018/11/04]
曇天にまぎれて夜が浸みてくる 雨の匂いと虫のささめき